2024年7月2日に清算結了、7月8日に閉鎖の登記を完了いたしました。
発足以来、協議会として施設型第一次産業の発展、海外展開の拡大、海外事業における日本製品、日本の技術の意味的価値を高め、規模を拡大、収益性を向上することを目指し、推奨事業を軸に活動してまいりましたが、このたび会員の減少などもあり、運営が難しくなりましたことから解散することを決めました。
これまでに皆様から賜りましたご愛顧、本会の活動へのご理解、事業へのご参加に心から感謝申し上げます。
FFSAの推奨事業の考え方
日本の製品、日本の技術で生産した産品の「安全・安心、高品質の証」となるSFC関連機器の推奨により、
国内外での顧客価値を高めるとともに、SFCの高度化を推進することが目的です。
特に海外における当該認証の認知度・信頼度を高め、正当な価格を維持した販売の基盤となるような顧客価値を創造します。
FFSA推奨品 2023年度募集要項(pdfファイル)(参考)
推奨基準の基本的なコンセプト
- 1.
安心・安全な食品生産に貢献する
- 2.
環境負荷低減(節水、エネルギー消費等)に寄与する
- 3.
高機能(省力・省人含む)で事業収益性を向上する
- 4.
開かれた応募・選定体制と公平性(第三者による選定を行い、会員優遇のものとしない)
- 5.
海外・国内で同一基準を採用する(海外事業支援拡充 <made by Japan>含む)
推奨事業が目指すもの
- 1.
適切な推奨基準設定により、施設型第1次産業設備・検査機器等の高度化を図る
- 2.
推奨事業の認知度アップにより対象商品の付加価値を向上し、海外(アジア)販売を促進する
- 3.
FFSA推奨基準をアジアに普及し、高付加価値な食の提供により、アジアの食生活向上に貢献する
推奨事業にご賛同、応募いただく皆様へ
FFSAでは2021年4月より、推奨事業を開始し、2021年度に第1回、2022年度に第2回の推奨品募集を行いました。施設を利用した第一次産業、スマートフードチェーンに関係する日本の製品や日本の技術で生産された商材を、FFSAが定めた基準に基づき推奨品として選定し、
- 1.施設を利用した第1次産業の設備・検査機器等の高度化
- 2.商品の多面的な価値の向上
- 3.FFSA推奨基準を普及すること
を通じ、日本や海外(特にアジア)での推奨品の販売促進し、付加価値が高い「食」を提供することで、世界の食生活向上を目指します。
FFSAの推奨品は、当該製品にFFSAの推奨品である旨を表示することができます。FFSA推奨品は「安全・安心、高品質の証」として、特に海外において、推奨品の認知度・信頼度を高め、正当な価格を維持した販売の基盤となるような顧客価値を創造します。
推奨事業の内容
FFSAにて推奨の対象分野を決め、選定基準を作成します。選定基準作成及び応募された候補の中からの推奨品選定に関しては、外部有識者からなる選定委員会にて行います。推奨事業に応募いただくには、FFSAの会員である必要は無く、会員以外の会社、組織も対象とします。但し、応募された製品が推奨品として選定され、本推奨をご利用される場合はFFSAの会員(正会員、賛助会員、または認証会員)としてご入会いただきます。
推奨品として選定された製品に対して、推奨を継続する期間は5年間とします。
推奨の基準は、常により高度な技術、製品を対象としていくことを目的として、定期的、及び何らかの必要性が生じた場合には都度、更新を行います。推奨の有効期間の5年間は、推奨取得時の基準にて認定は継続されますが、その後は改めて申請いただき、新しい基準にて選定の判断をいたします。
FFSA推奨事業 選定委員会メンバー:
委員長 古在 豊樹 (千葉大学名誉教授)
委員 北澤 大輔 (東京大学教授)
委員 鈴木 克己 (静岡大学教授)
委員 糠谷 明 (静岡大学名誉教授)
委員 丸尾 達 (公益財団法人園芸植物育種研究所 理事長)
2021年度の推奨事業対象分野
2021-01:人工光育苗設備(施設園芸・植物工場向け)
2021-02:環境制御装置(施設園芸・植物工場向け)
2021-03:衛生検査機器(人工光型植物工場向け)
2021-04:種苗(植物品種)
2021-05:養殖システム(海面魚類)
2022年度 設定した対象分野:
2022-01:検査分析機器(施設園芸・植物工場・養殖システム向け水質分析)
2022-02:養液栽培システム(施設園芸向け)
2022-03:栽培環境調節用機器(施設園芸向け)(※1)
2022-04:栽培環境改善資材(施設園芸向け)(※2)
2022-05:輸送環境測定機器(スマートフードチェーン向け)(※3)
2022-06:陸上養殖システム(魚類)
(※1)施設園芸での栽培を前提に、栽培対象である野菜などが適切に生育するよう、栽培環境(温湿度・光環境・気流・空質・根域環境・防除など)を適切に設定するための機器を対象とします。例えば、温湿度を適切に設定する機器として農業用ヒートポンプエアコンなどが該当します。
(※2)施設園芸での栽培を前提に、栽培対象である野菜などが適切に生育するよう、栽培環境(温湿度・光環境・気流・空質・根域環境・防除など)を改善するための資材を対象とします。例えば、温湿度環境を改善する資材として熱線遮断フィルムなどが該当します。
(※3)保管環境管理を必要とする製品(農林水産物、食品、医薬品、工業材料等)の輸送を前提に、製品の品質維持に影響する環境(温度、湿度、衝撃など)について測定・記録する機器やシステムを対象とします。例えば、輸送中の温湿度環境を測定する温度計や湿度計、衝撃計、環境記録システムなどが該当します。
2023年度、新たに追加設定した対象分野
2023-01:保管・輸送環境制御機器(スマートフードチェーン向け)
2023-02:保管・輸送環境改善資材(スマートフードチェーン向け)
2023-03:給餌システム(魚類)
※)2023年度以降も上記以外の推奨分野拡大を検討します。
本年度行う第3回募集は、2021年度、2022年度の設定分野と合わせ、合計14分野を対象といたします。
本年度分の募集期間は7月末までといたします。
推奨事業の詳細並びに応募に関しては、応募要項をご確認ください。
FFSA推奨品 2023年度募集要項(pdfファイル)(参考)
FFSAの推奨をご利用いただく方法(手順)
- 1.
推奨事業の内容を、応募要項等にてご確認いただきます。
- 2.
推奨事業への応募のご希望と推奨対象分野をFFSA事務局にご連絡ください。(本ホームページの「応募事前相談」をご利用いただけます。)FFSA事務局にて応募の方法等についてご相談を承ります。
- 3.
FFSAから送付する選定同意書兼選定申込書および推奨基準チェックリストに必要事項を記載し、郵送または電子ファイルにてFFSA事務局に提出いただきます。補足説明資料がある場合はこれらに同梱願います。送付された書類をFFSAで受理・内容確認後、該当分野・応募料金を確定し、連絡いたします。
- 4.
事務局より連絡した応募料金を、指定期間内にお振込いただきます
- 5.
提出書類に基づき、選定委員による厳正な審査を行い、推奨品を選定します。選定の過程において、質問や追加資料の提出をお願いする場合があります。選定結果は、書面にてご連絡いたします。
- 6.
推奨品に選定されましたら、推奨マークの使用方法等、詳細についてご連絡し、事業にご利用いただきます。
推奨マークについて
推奨事業において、FFSAにて推奨品として選定した製品に表示いただく「推奨マーク」を設定しております。
推奨マークは、推奨商品本体およびそのパッケージ、推奨商品のパンフレット、カタログ、ウェブサイトなどの販促物に表示することができます。
また、より分かりやすく使っていただくために、このマークに「食の未来システム創造協議会 推奨品」など説明のための文言や、FFSAのホームページのQRコードを添えることができます。
推奨事業 2021年度~2023年度推奨製品の選定結果
2021年度~2023年度のFFSAによる推奨製品の選定結果をご紹介いたします。これらの製品は、FFSAが定めた基準を満足する高い品質を有するものであり、協議会として推奨いたします。
本事業において、選定基準の作成及び応募された候補の中からの推奨品の選定に関しては、上記の外部有識者からなる選定委員会にて公正な立場で行いました。
対象分野 | 選定製品(情報アクセスリンク) | 製造・販売会社 | 製品説明 |
---|---|---|---|
人工光 育苗設備 |
苗テラス (人工光・閉鎖型苗生産装置) |
三菱ケミカルアクア・ ソリューションズ(株) |
季節や天候に左右されずに、いつでも・どこでも・誰でも・簡単に、丈夫で均質な苗作りができる。 |
環境制御装置 |
HERBEST (施設園芸用 環境制御栽培支援システム) |
協和(株) | 生産者様の『栽培ノウハウ蓄積』 『ハウスの見える化・自動化』を実現し、収益拡大をサポート。 |
Arsprout(アルスプラウト) (環境制御システム) |
アルスプラウト(株) | UECS対応DIYハードウェアキットとクラウド遠隔管理を融合した、高機能・低コストな環境制御システム。 | |
衛生検査機器 | ルミテスターSmart、 ルシパックA3 Surface/Water |
キッコーマンバイオ ケミファ(株) |
ATPふき取り検査(A3法)は、植物工場における衛生状態の最適モニタリングツールです。 |
サニタリーチェックシステム (拭き取り検査キット、フィルム培地、コロニーカウントシステム) |
(株)エルメックス | 拭き取り検査キットST-25PBS:綿棒・試験管・希釈液・ピペット機能を一つに。 Easy Plate:調製済みフィルム培地。1mL分注し、すぐ培養でき、カウントも楽。 Smart iSac:コロニーカウントシステム。処理能力は目視の約6倍、自動帳票作成可能。 |
|
種苗 (植物品種) |
ハンサムグリーン(レタス) | 横浜植木(株) | 生育は晩生。晩抽性にすぐれ、高温期から低温期まで幅広く栽培が可能。葉肉が厚く、シャキシャキ感が長持ちする。 |
ベイビーキス レッド(パプリカ) | 手のひらサイズのミディパプリカ。着果が非常によく、色付きが早く、早く収穫できる。肉厚で甘みがあり、みずみずしい。 | ||
ベイビーキス イエロー(パプリカ) | |||
桃太郎ホープ(トマト) | タキイ種苗(株) | 複合耐病性を持ち、食味と秀品率が良好な大玉ピンクトマト。採光性の良い草姿で植物工場向けに適する。 | |
ごちそうPR-7(トマト) | グルタミン酸と機能性成分のリコピンを多く含む、果実の食味が良好な中玉トマト。 | ||
フルティカ(トマト) | 高糖度で食味の良い、中玉トマト。裂果が少なく果肉は滑らかで高品質。 | ||
養殖 システム |
大規模沖合養殖システム | 日鉄エンジニアリング(株) | 匠をこえる、海域をこえる、概念をこえる。エンジニアリングの力で、日本の食の未来を変える。 |
検査分析機器 | [オフライン型]ポータブル水質計 | (株)堀場アドバンスドテクノ | 片手で簡単操作、よりシンプルで使いやすいポータブル水質計をラインナップ。 |
[オフライン型]ポータブルマルチ水質計 | 最大3ch同時測定、デジタルセンサを搭載した最上位モデルのポータブル水質計。 | ||
[オフライン型]コンパクト型水質計 | 平面センサへ滴下するだけの微量測定が可能。7成分の製品ラインアップを揃えたコンパクト型水質計。 | ||
[オフライン型]マルチ水質チェッカ | 1台で最大11項目を同時測定・同時表示できるフィールド対応の多項目水質計。 | ||
[オフライン型]放射線計 | 専門の知識がなくても微弱なγ線を、簡単に精度よく測定できる。 | ||
[オフライン型]残留農薬測定キット | 残留農薬測定キット「SmartAssayシリーズ」は21種類の農薬につき各々ELISAキットを用意。 | ||
[オンライン型]現場型工業用水質計H-1シリーズ | 培養槽や養殖場などの屋外でも使用できる堅牢な連続測定現場形水質計をラインナップ。 | ||
[オンライン型]現場型工業用水質計H-1シリーズ (2線伝送式) |
H-1 300シリーズより2線伝送システムとシンプルな構造により現場工事のコスト低減が可能なタイプ。 | ||
[オンライン型]現場型工業用水質計 48シリーズ | パネルマウントタイプの連測測定を可能とする水質計測器をラインナップ。 | ||
[オンライン型]現場型工業用水質計 アンモニア態窒素計 | 硝化プロセスの最適制御を実現するためのイオン選択電極式のアンモニア態窒素計を用意。 | ||
養液栽培 システム |
ハイポニカⓇプラント (水耕栽培プラント) |
協和(株) | 太陽光型から人工光型まで。植物本来の力を引き出す水耕栽培システム。 |
ナッパーランド (葉菜類養液栽培システム) |
三菱ケミカルアクア・ ソリューションズ(株) |
葉菜類を大規模・周年・安定生産できる。ホウレンソウ、レタス、コマツナ、チンゲンサイ、ミズナ、ルッコラ、コネギ等、様々な品目に対応。 | |
栽培環境調節用 機器 |
ぐっぴーバズーカ (ヒートポンプ空調) |
(株)イーズ | 室外機の形をした室内機で省エネ高COP運転と耐候性抜群。大風量ファンでハウス内の温度ムラ低減。 |
らくらく肥料管理機 (液肥の自動管理装置) |
(株)セムコーポレーション | pH計とEC計を1台にまとめ、2連定量ポンプと一体化したコンパクト設計。肥料濃度を的確に自動管理。安全性を重視、機能も充実。 | |
グリーンパッケージ (施設園芸用ヒートポンプ) |
ネポン(株) | 様々な世界気候に対応しグリーンハウス内環境を創出する冷暖房ヒートポンプ。能力計算や海外仕様(国別電源/英文化)で施工をサポート。 | |
NEPON(Thailand)Co.,Ltd. |
FFSAは、国内外で安心・安全なスマートフードチェーン構築に貢献し、その価値を高めることにより、世界、とりわけアジアの食生活向上を目指して、推奨事業に取り組んでまいります。